近年恒例になってきたGWのテント泊第2弾!
今年は、富士見平小屋を起点にした金峰山と瑞牆山に行って来ました。
このコースが初心者にとって嬉しい事だらけで、テント泊デビューにはもってこいのコースだったので、その理由について解説して行きたいと思います。

テント泊デビューにおすすめな理由
テント泊登山としては、`23.10の上高地からの涸沢カール、`24.5のオーレン小屋経由の天狗岳・硫黄岳の経験があります。


テント泊の何がキツいって、「重たい荷物を背負って長い距離を歩かないといけないこと」ですよね!?
荷物の中で特に重く、省くこともできず、軽量化もできないものは・・・・「水」ですね。
これらのテント泊のキツさを大幅に軽減してくれるのが、この富士見平小屋です。
また、これ以外にも、テント設営・天候・その他緊急事態などの不安などあると思いますが、それらもケアできる条件が揃っておりますので、解説して行きたいと思います。
1.駐車場から小屋が近い

まずはこれ!
瑞牆山荘は標高1520m、富士見平小屋は標高1816m。距離は1.12kmとなっており、コースタイムは約60分となっております。
テント泊装備でいつもより遅いペースだった僕でも、50分で到着しました。

富士見平林道交差までは白樺?の緩やかな樹林帯を進んでいきます。重たい荷物に順応するのにちょうどいいですね。


「着いた〜!!!!!」

「2/3位までは来たかな〜」と思ったら到着したという感覚で、思った以上に余裕を持って到着することが出来ました。
コースタイムが60分だとしても急登ではたまりませんが、ここは、終始ストックを使うこともできる斜度なので、腕の力も使いながら登ることが出来ますので、安心です。
2.テント場近くに水場がある
テント泊登山において、水の重量及び調達は非常に大きなポイントですよね?
水分補給や食事だけでなく、テント泊では顔や手を洗ったりテント泊ならではの用途も発生します。
しかしここにはいただき放題の水場があります!!!

水場は、小屋の手前を左に降りて行くとあります。

小屋から往復で5分程度で行けますが、まぁまぁ斜度があり、岩や石がごろごろしていますので、登山靴で行くことをお勧めします。
足下もビチャビチャですので、濡れないように汲むのは至難の業です。
お水は「平成の名水100選」にも選ばれている富士見平湧水です!
水場といっても、煮沸や濾過が必要な水場もありますが、ここは煮沸の必要がないのも非常にありがたいですよね。
もちろんお腹を下すこともありませんでした。
荷物の中で重たくてネックになるお水が、無料で好きなだけ調達できるのは、本当にありがたいですね。
冷却用の桶も隣に置かれており、「30分でキンキンになったわ!」と喜んでビールを持ち帰っていた方を見かけました。
テント場でキンキンに冷えたビールが飲めるのはたまらないでしょうね。
ただ、人気のテント場で収容数には限りがあるので、夏場など混雑している際は、譲り合いの精神をお忘れなく。


3.フラットな樹林帯にある
テントを張るのにまだ慣れていない初心者にとっては、テント場の状況に応じた対応ができるか不安ですよね?
ペグが打てるかどうかや、ガイラインがうまく張れるか?
地面も岩でゴツゴツしていないか?などなど、さまざまな不安がありますよね?
ここ富士見平小屋のテント場は、以下のような初心者に優しいテント場となっております。
1.樹林帯にあり風雨が軽減できる

この様に樹林帯で木々に囲まれているので、稜線上の吹きっさらしのテント場の様に強風にさらされるリスクが軽減できます。
僕は、涸沢カールのテント場で暴風雨にさらされた経験がありますが、ガイラインの張り方が下手だった為に雨漏りし、全く寝ることが出来ませんでした・・・

2.フラットで柔らかい地面である
登山で利用するテント場は、平地のキャンプ場とは違い、整備に限界があるので、斜めだったり、岩でゴツゴツしていたりします。
ここ、富士見平小屋のテント場は、落ち葉でふかふかした、フラットな地面です。
ペグの固定にも悩むことはなく、その辺に転がっている石で容易に打ち込むことが出来ますし、平らなスペースが沢山ありますので、起きたらテントの端っこに転がっているなんてこともありません!
さらに、地面が落ち葉でフカフカですので、背中が痛くて寝れないなんてこともありませんし、最悪、エアーマットがパンクしたとしても耐えれるかもしれないほど寝やすい地面となっております。
睡眠が安心して取れると言うのは、本当に安心です。




木によって少し隔離されたサイトを選んで張った我が家です。ニーモ アトム2P
4.小屋が長期間開いている

ここ富士見平小屋は、通年利用が可能で、予約も不要となっております。
小屋の営業期間は、4月上旬から11月下旬と長い営業期間となっています。

GWに行った時は、9時からOPENでしたが、臨時のお休みだったため小屋を利用することはできませんでしたが、メニューも充実しています。
カップ麺や飲料はもちろん、ガスも購入できる様です。
テント泊初心者の方には、小屋が隣接しているテント場は非常に心強いですよね。
5.登りやすい百名山が2座も攻めれる

ここ富士見平小屋は、標高2599メートル、コースタイム7時間の金峰山と、標高2213メートル、コースタイム4時間の瑞牆山の2座を狙うことが出来ます。
2座とも百名山だけあって非常に眺望の良いやまで、難易度も高くありません。
富士見平小屋を起点にして、1日1座ずつ無理なく攻めることができるので、非常にバランスがいい山行計画を立てることができることもおすすめポイントの一つです。
山行計画についてはこちらで詳しく綴っているのでチェックしてみてください。
まとめ
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
これまでの経験からしても、交通アクセスから山行のレベルまで本当に「バランスがいい!」
富士見平小屋を起点とした山行計画は、テント泊デビューの方には、一押しの場所です。
安心してテント泊登山の楽しさを味わえるとってもいいコースですので、候補の一つに入れてみてください。