次の日も重い荷物を担いで歩くテント泊登山において、体力を回復させる睡眠は非常に重要な要素ですよね?
シュラフや枕も当然ですが、縁の下の力持ちであるテントマットも寝心地において非常に大きなウェイトを占めてますよね?
この記事では、新たにエアーマット(ニーモ テンサーインシュレーテッド ミデイアムマミー)を購入し、GWの八ヶ岳でテント泊して来たので、購入に至った経緯や実際に使用してきて気づいた点などをレビューしていきます。
1.NEMO(ニーモ)ってどんなブランド?
NEMO(ニーモ)についてですが、2002年にアメリカで設立されたアウトドア用品メーカーです。
特に、テント、寝袋、スリーピングパッドなどのキャンプ用品で高い評価を受けています。
最近では、チャンネル登録者31万人のかほの登山日記のかほさんにも愛用されており、勢いのあるメーカーです。
以前テント泊した時も、山頂でお会いしたオシャレハイカーのお兄さんと話した際「あのニーモの方ですか〜」と、テントの話になったのは嬉しかったですね♪
ニーモのテントの記事はこちら↓
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2.スリーピングマットの種類
ひと口にスリーピングマットといっても大きく分けて3種類があります。
それぞれ価格はもちろんのこと、収納サイズや厚さ、注意点などに違いがありますので、押さえておきましょう!
- 1.エアマット
- 2.インフレータブルマット
- 3.クローズドセルマット
1.エアマット
エアマットは、空気を入れて膨らますタイプのマットです。
まさに浮き輪と同じで、空気が入っていなければぺちゃんこになるやつです。
テンサーはこのカテゴリーに入ります。
収納性 | 1番コンパクトになる |
価格 | 1番高い(2〜3万) |
厚さ | 厚みが出せる(約8cm) |
注意点 | パンクのリスクあり 膨らますのが大変 |
2.インフレータブルマット
インフレータブルマットは、内側にウレタンフォームが入っていて、空気を出し入れするバルブがあり、ある程度までは自動で膨張するタイプのマットです。
収納性 | 中間 |
価格 | 中間(1.5万前後) |
厚さ | 中間(2〜3cm) |
注意点 | 空気を抜くのに時間がかかる フォームが入るので重め |
3.クローズドセルマット
最後は、クローズドセルマット。これはズバリ銀マットのいいやつのこと!
EVAなどの合成樹脂の発砲素材で作られていて、空気を入れる必要がなく、広げるだけで使えるマットです。
収納性 | 1番嵩張る |
価格 | 1番安い(7〜8千円) |
厚さ | 薄い(2cm程度) |
注意点 | とにかく嵩張る |
それぞれに特徴があるので、一概にはこれがいい!ってのは言えませんが、1番最初に選んだマットのタイプで1番多いのはクローズドセル(52%)次にエア(23.6%)。現在使用しているマットのタイプでは、エア(40.4%)次にクローズドセル(38.2%)ということで、クローズドセルからエアマットに買い替える人が一定数いるようですね。
引用:YAMAHACK テント泊経験者にマット選びの失敗談を聞いてみた。重さや収納性より大切なことは?
3.ニーモのエアマット テンサーの3つの種類
ニーモのエアマットのカテゴリーであるテンサーシリーズには、僕が購入したインシュレーテッドの他に2種類ありますので、それぞれの特徴について解説します。
- テンサー(現行:トレイル)
- インシュレーテッド(現行:オールシーズン)
- アルパイン(現行:エクストリーム)
テンサー(現行:トレイル)
まずは、テンサー。
2024年にテンサーからトレイルに変わった1番ベーシックなモデルです。
3モデルの中で最軽量の369gにも関わらず、厚さ9cm、R値2.8と快適性も備えたモデルです。
インシュレーテッド(現行:オールシーズン)
次に、僕の購入したインシュレーテッド。
2024年にオールシーズンというモデルに変わったタイプです。
こちらは、テンサーに断熱性を持たせたシリーズで、上記のトレイルのR値2.8に比べ約倍の5.4となっており、名前の通りオールシーズン対応できるモデルです。
アルパイン(現行:エクストリーム)
テンサーシリーズのハイエンドモデル。
R値8.5という断熱性を持っており、冬山にも対応したモデルとなっております。
2024年にNEWモデルに変わっておりますが、まだまだ従来モデルは購入できるようです。
厚さが厚くなったり、R値が上がったりしておりますが、その分高くなっておりますので、スペックと価格のバランスを見て従来モデルという選択もありだと思います。
トレイル | オールシーズン | エクストリーム | |
本体重量 | 369g | 400g | 472g |
収納サイズ | 25.5cmxφ9.5 | 25.5cmxφ10 | 25.5cmxφ10 |
厚さ | 9cm | 9cm | 9cm |
R値 | 2.8 | 5.4 | 8.5 |
素材 | トップ:20D 100%リサイクルナイロン ボトム:40D ナイロン | トップ:20D 100%リサイクルナイロン ボトム:40D ナイロン | トップ:20D 100%リサイクルナイロン ボトム:40D ナイロン |
価格 | ¥24,750 | ¥29,150 | ¥35,200 |
以上、全てマミータイプとなっておりますが、封筒タイプのワイドというのもありますので、重さを犠牲にしても快適性を求められる方はチェックしてみてください。
4.ニーモ テンサー インシュレーテッドを選んだ理由
上記のデータにある様に、僕も初めに買ったのはサーマレストのZライトソルというクローズドセルでした。
これを持って、涸沢カールでテント泊デビューしました。
涸沢のテン場は、岩がゴロゴロで、限られた枚数のコンパネをGETできればいいのですが、ハイシーズンだとかなりの争奪戦となってしまいます。
運良く、コンパネはゲットできたので、クローズドセルでも岩が背中にめり込むことはなく、快適に寝ることが出来ましたが、コンパネがなかったらと思うと恐ろしいと思いました。
涸沢に限らず、整地されているテン場ばかりではありませんので、当時から厚さがあり、地面の凸凹を吸収してくれるエアマットが気になっておりました。
また、下の写真の様に、クローズドセルは広げるだけでいいし、パンクのリスクもないので安心で楽ではあるのですが、とにかく嵩張る!テン泊初心者でパッキングの下手な僕は、グレゴリーのバルトロ65でもパンパンになってしまうので、嵩張るクローズドセルは、とにかくジャマでした。
ということで、新たなマットの条件として以下のポイントが上がりました。
1.地面の凸凹を吸収できる厚さがある
テントでの睡眠の快適度は、地面からの冷え・熱や凹凸の影響をどれだけ無くすかに掛かってきます。
人が寝返りをしてストレスを感じない厚さは4cm以上とのこと。
クローズドセルは約2cm、インフレータブルは約3cmとなっていますが、エアーマットは8cm前後と桁違いに厚みがあり地面の凸凹を吸収するという点においては抜群にいいです。
パンクしてしまうとただのシートとなり、ダントツの最下位となってしまいますが・・・
地面の凸凹が気になって快眠できないという方には一押しです。
写真の様に、膝をつくなどピンポイントで体重を掛けてしまうと沈み込んで地面に当たってしまいますが、あぐら程度に体重が分散されれば地面に接触することはなく、横向きに寝ても腰や肩が地面に接触することはありませんでした。
2.コンパクトに収納できる
テント泊は何かと荷物が増えてしまいますよね?
その中で、テントマットは物によっては非常に大きなウエイトを占める物になります。
僕は、初めてのマットは、パンクのリスクをを取ってクローズドセルを購入したのですが、とにかく嵩張る!
写真の様に、ニーモ テンサーインシュレーテッド ミデイアムマミーの収納サイズは20cmxφ7.5cmということで、500mlのペットボトルと比較してもこの程度のサイズに!
クローズドセルとは比べるまでもなく、とってもコンパクトに収納出来てしまいます。
ただ、重量としてはテンサーインシュレーテッドが451gに対してZライトソルが270g(エアマットと同じ程度の長さに2枚カット済み品)ということで、ハンデがありますので、重量重視の方はクローズドセルの方がオススメとなります。
3.セットが簡単
クローズドセルは広げるだけでセットは完了ですが、エアマットは空気を入れて膨らます必要がります。
重たい荷物を背負って登った山の上で、口で膨らますなんて考えたくもありませんよね?
ニーモのテンサーシリーズは、すべてのモデルにポンプバックが付属されています。
これを3回程度繰り返せばパンパンにできるので、本当に楽で最高です。
エアマットでもポンプバックが付属されていないものもあります。
空気入れがエアマットのデメリットでしたが、ニーモのテンサーはこれを解決してくれた点は、選んだ大きな理由の一つです。
4.寝心地がいい
パンパンに膨らませると、結構な硬さになるテンサー。
少し空気を抜いたほうが好みの方もいると思います。
テンサーにはバルブに調整用のポッチがあってこれを押すことで空気を抜くことが出来ますので、簡単に硬さの調整を行うことが出来ます。
エアマットのイマイチだというポイントとして、寝返りした時のカサカサ音が気になるということがあります。
この点に関しては、個人的にはテンサーは全く気になりません。
また、エアマット特有のフワフワした感じが気になるという懸念もある様ですが、浮き輪のようなフワフワした感じはテンサーにはなく、イメージしていたよりははるかにしっかりした弾力があり、本当に寝心地は申し分ありませんでした。
5.デメリット
ここまでメリット(選んだ理由)を書いてきましたが、デメリットがないわけではありませんので、解説しようと思います。
空気入れのめんどくささを解決済みのテンサーに残るデメリットは、もうこれしかないと思います。
パンク!!!!!
エアマットである以上、これだけはどうしようもないですね。
ただ、テンサーにはリペアキットが付属しているので、いざという時はこれで対応しましょう。
まとめ
ニーモのエアマット テンサーインシュレーテッドについて書いてきました。
このマットは、コンパクトで準備や片付けも簡単。
エアマット特有のフワフワ感も、カシャカシャ音もなく、最高の寝心地のマットです。
最高の寝心地のテンサーで、最高のテント泊を楽しんでいただでれば嬉しいです。