近年恒例になってきたGWのテント泊第2弾!
今年は、富士見平小屋を起点にした金峰山と瑞牆山に行って来ました。
気候や混雑状況、登山道の様子など、この時期の状況をまとめてレビューさせて頂きます。

この山行計画にした理由
この富士見平小屋を起点にした2座を狙うコースですが、以下のようなコースタイムとなっております。
上記の様なコースタイムとなっていますので、初日は移動で疲れているから、初日に瑞牆山、2日目に金峰山という手もありますが、
車中泊で朝から駐車場にいるから初日に金峰山、2日目に瑞牆山という計画でも立てることが出来ます。
僕は、愛知県在住ですので、瑞牆山荘まで約4時間。
駐車場について調べてみると、「人気がある山なので、すぐに一杯になってしまう。」
という情報もあったので、「GWの中日の平日とはいえ駐車場がなかったらヤバいな〜」ということで、車中泊で前乗りし、初日に金峰山に行く計画を立てました。
金峰山へ
車中泊をして朝6:00に駐車場を出発した僕は、富士見平小屋に7:00ごろ到着。
そこからテントを設営し、アタックザックに荷物を詰め替え、金峰山を目指します。

富士見平小屋の案内板では金峰山は往復7時間とのことでしたが、僕のヤマレコのだと休憩なしで6時間となっていました。

富士見平小屋の標高は1816メートルで、金峰山の標高は2599メートル。
標高差は、783メートル。山頂までの歩行距離としては4.2km。
勾配としては18パーセント。
ヤマレコの山行計画を見ても、終始なだらかに登って下りる流れというのが分かります。

今日は、4/31。
道中、雪のゆの字もありませんでしたが、山頂付近の残雪に備えてチェーンスパイクは準備してきました。

予想通りなだらかな樹林帯を登って行きます。
分岐も標識があり分かりやすいですし、非常に登りやすい登山道となっております。


鷲見岩分岐を過ぎた辺りから、岩が目立つようになってきて、鎖場のエリアも出て来るようになります。
鎖場といっても、登りなら鎖を使うまでもない程度の斜度ですので、ゆっくり登って行きましょう。


「ババ〜ン!」
大日岩からの眺望です。
本当に雲ひとつない晴天で最高の眺望です。
大体半分程度の位置にありますので、ここで休憩されている方が沢山お見えでした。

この大日岩を過ぎた辺り(標高2171メートル)から場所によって残雪が残っている場所がチラホラ出現。
「まだ、チェーンスパイクは早いかな〜」
なんて思いながら登っていくと、あれよあれよと残雪が増えて来ました。



「そろそろチェーンスパイク付けた方がいいかな」とザック開けると・・・・
「テントに忘れてきた〜!!!!」
なんと、せっかく準備してきたチェーンスパイクをアタックザックに詰め替えるのを忘れて、テントに置いて来てしまっていました。
この先、残雪が減っていく可能性は低いでしょうし、運良く登れたとしても下りのことを考えるとリスクが高い・・・
ということで、勇気を持って撤退することにしました・・・・(涙)
お昼は山頂でペヤングを食べようと思っていたのですが、テント場に戻って来たのは11:45。
早すぎる帰還となってしまいましたが、ここは安全第一。
今から瑞牆山に行くのも時間的にギリギリということで、テント場でゆっくりすることにしました。

テント泊
ここは、4/31の標高1800メートル。
さすがに夕方になると冷えて来ましたので、ダウン上下で快適な気温でした。
ダウンは、軽いし、小さくなるので、持ってきて損はないアイテムですよね。

僕は、テント泊3回目なのですが、これまでの涸沢カール、八ヶ岳のオーレン小屋は2回とも雨でした。
ですので、こんな風に外で楽しむのも初めてでした。
登山なしのキャンプ場での「夕方の良さ」は知っていたのですが、歩いてしか来れない山の中は、また一味違いましたね。
樹林帯のテント場ですので、サンセットを・・・という訳にはいきませんが、あの夕方の独特な雰囲気を味わうことが出来て幸せでした。


「星が綺麗に見れたらいいな〜」なんて考えながら、シュラフに包まっていましたが、今日は、勇気の撤退と、駐車場から1時間という好立地のテント場ということもあり全然疲れてない・・・・(笑)
また、今日持って来た寝具は、紅葉シーズンの涸沢カール、雪が降った八ヶ岳のオーレン小屋も快適だった、
ナンガのオーロラライト600DXとニーモのテンサーインシュレーテッド。
快適すぎて、気づいたら3時でした(笑)
トイレのついでに、「星はどんな感じかな〜」と見上げてみますが・・・・

快晴の新月でしたが、「うわ〜すげーよく見えるじゃん!!!!」はならない星空でした・・・
ちなみに、富士見平小屋の弱点の一つであるトイレ少なくて渋滞問題は、これくらいの時間(3時)であれば問題なしです!
4時を過ぎて来ると渋滞してくると思いますので、時間をズラしての利用が吉です。
瑞牆山へ
前日、チェーンスパイクを忘れるという致命的なミスのお陰で、万全な体調で朝を迎えた僕。
サクッと朝食を済ませて、アタックザックに荷物を詰め込みます。
今日は、チェーンスパイクは忘れません!!!
富士見平小屋の標高は1816メートルで、瑞牆山の標高は2213メートル。
標高差は、397メートル。山頂までの歩行距離としては1.75km。
勾配としては約26パーセント。
ヤマレコの山行計画を見ても、金峰山と違い少し降った後、一気に斜度を上げて山頂まで向かう流れです。
コースタイムとしては、休憩なしで3時間ほどです。

瑞牆山は、金峰山の緩やかな樹林帯とは違い、序盤から急な岩場が続きます。

30分ほど歩くと出現する桃太郎岩が出現します。
広いスペースがありますので、休憩されている方も見えました。
岩の隙間に挟まっての写真撮影は鉄板です。
この辺りから斜度が上がって来ますので、一息入れましょう。

鎖場がいくつか出現してきます。
サイドが切れ落ちている訳ではありませんので、鎖を使いながらゆっくり登っていけば問題なく登れます。



所々、眺望が開けるところもあります。
今日も昨日に引き続き雲ひとつ無い晴天!!
今日は、忘れ物もないので、山頂での絶景が待っていますので、テンションはアゲアゲです。

「登山の神様 ありがと〜!!!!!!」
雲ひとつない晴天!しかも無風!
2日ともこんな天候で、言う事なしの山行となりました。




テント撤収と下山
瑞牆山からの下山は、斜度も急ですので、ゆっくりゆっくり気をつけながら歩きます。
約1時間程度かけて富士見平小屋に9時ごろ到着しました。
これから登られる方もチラホラお見えで、人気の高さが伺えました。

後ろ髪を引かれながらゆっくり撤収を始め、10時に下山を開始しました。

富士見平小屋はフードメニューも充実していますが、お楽しみは次回に取っておくことにして下山することにします。


約40分であっと言う間に瑞牆山荘に到着です。

10:30頃到着しましたが、駐車場に向かう道路には路上駐車の車が・・・
GWの間の平日でこの状態ですので、混雑するタイミングだとこうなる事をイメージして計画を立てる必要がありますね。
まとめ
2日続けて最高の天候に恵まれた今回のテント泊登山。
金峰山のピークは踏めなかったものの、非常に良い山行となりました。
富士見平小屋を起点とした、金峰山・瑞牆山の百名山の2座を登れるこのコースは、流れも良く、負担も軽く、テント泊デビューには最高のコースだと思います。