テン泊登山を始めたいんだけど、種類がたくさんあって、どのテントがいいかわからないんだよな〜
安い買い物ではないし、失敗したくない。
ニーモのアトム2Pっていうテントはどうかな?
エントリーモデルとして安価に抑えられているんだけど、全体的にバランスよくまとまっていて間違いのないテントだよ!
この記事で分かること
ニーモ アトム2Pとはどんな特徴を持ったテントなのか。
暴風雨の中で実際に使ってみたレビュー。
オススメできる人、オススメしない人。
山岳テントとして、コスパが高く、とてもいいテントだということ。
登山を初めて5年が経った頃、「いつかはテント泊してみたいな〜。山の上での夕日・星空・朝日、絶対やばいって〜!」。
キャンプも好きな僕が、こう思うのは極々自然な流れでしょう!?
「子供も大きくなってきて、一緒に遊んでくれなくなって来たし・・・」
ということで、山岳テントを探し始めた僕が、ニーモ アトム2Pを購入するに至った経緯や、実際に使用してみて感じたことをレビューし、山岳テントを決めかねている方の参考に少しでもなればと思いますので、最後まで読んでいただけると喜びます。
1.NEMO(ニーモ)とは
NEMO(ニーモ)についてですが、2002年にアメリカで設立されたアウトドア用品メーカーです。
特に、テント、寝袋、スリーピングパッドなどのキャンプ用品で高い評価を受けています。
最近では、チャンネル登録者31万人のかほの登山日記のかほさんにも愛用されており、勢いのあるメーカーです。
以前テント泊した時も、山頂でお会いしたオシャレハイカーのお兄さんと話した際「あのニーモの方ですか〜」と、テントの話になったのは嬉しかったですね♪
2.ATOM(アトム)2Pってどんなテント?
アトム2P(NM -ATM-2P)は、初めてテントを購入するユーザーにもNEMOのクオリティとイノベーションを提供することをコンセプトに開発された山岳用テントです。シンプルかつ考え抜かれたデザインでで素早い設営・撤収を可能が可能。ゆとりのある居住スペースと前室、さらに様々なロケーションでの設営を考慮した耐久性のあるフロア素材の採⽤など⼭岳⽤テントに求められる機能を全体の重量を抑えながら実現しています。
現行はアトム オズモ2P(NM-ATOMOS-2P)ということで、2023年4月に廃盤になっておりますが、まだ購入が可能な様です。
アトムの方が、数千円お安く購入できる様ですし、メルカリなどでも程度のいいものが出ておりますので、そちらも全然アリだと思います。
ちなみに僕も、1回のみ使用品をメルカリでGETしたクチです・・・(37000円でしたが、全く問題なし♪)
1.SPEC/製品仕様
製品型番 | NM -ATM2P-GN |
就寝人数 | 2人 |
本体素材 | 40Dナイロン/メッシュ |
フライ素材 | 20D Sil/PUナイロン |
フロア素材 | 75D PUポリエステル |
ポール | アルミ合金 |
フロア面積 | 2.8平方メートル |
全室面積 | 0.8平方メートル |
重量 | 1.58kg(最小重量) |
2.インナー
長辺側に開口部があり、下半分がメッシュにできる様になっています。
反対側の上部にもメッシュと開口部があります。
内部の背面側には、30cmx20cmほどのメッシュポケットがあります。スマホなどの貴重品を入れておくのに重宝します。
内部から見た、前面下部のメッシュ部分。開けた生地もクルクル巻いて止めれるようになっています。
背面側上部のメッシュ部分。開けた生地もクルクル巻いて止めれるようになっています。真ん中にあるファスナーを開けて、ベンチレーションの突っ張り棒を止めれる様になっています。
アトムは、フックとスリーブのハイブリッド式になっており、設営時にポールを差し込む際にスリーブ式の物に比べ、ポールを差し込みやすくなっていますし、フック式の物に比べて、強度優れています。設営および撤収も簡便になっています。
室内寸法は、長辺:204cm、短辺:120cm、高さ:110cm(素人採寸ですので参考程度に・・・)
マットを敷き(サーマレストのZライトソル)、足元にザック(グレゴリーバルトロ65)を置いた状態です。
身長164cmの僕がまっすぐ寝た状態で、ザックに少し足が掛かる感じです。
大体、横向きで丸まって寝るので、多少ズレても全然余裕です。
マットを敷いた後にも70cmほどスペースがあります。
ザックの中身を出しても、全然余裕があります。
頂点にあるループ。フックを使ってランタンをぶら下げるのに重宝します。
僕は、百均で売っている2cmくらいの小さなカラビナを使って、ヘッドライトかソーラーランタンのキャリーザ・サンをぶら下げて使っています。
上部の4隅にもループがあります。僕は、ガイラインを引っ張って物干しに使っています。
快適に過ごす為に、デッドスペースは有効に活用したいですね。
フライ
八ヶ岳のオーレン小屋で張った時の写真です。1日目はずーっと雨でしたが、全てのガイラインを張ったので、雨漏りなしでした。インナーとフライが接触しないようにすることが重要です。
背面上部には、突っ張り棒で広げるベンチレーションがあります。内部のファスナーからも操作できる様になっています。
全室です。長辺にあるので広くてとてもいいです。
正面は、出入りするために開けておく必要がありますが、横幅があるので、靴やバーナーなど余裕で置けます。
約70cm程度の広さがあります。
全室にバーナーを置いてみました。高さも20cmほど余裕があります。
雨の時でも。フライをしっかり張っておけば、充分調理できる高さもあります。
収納状態は、500mlのペットボトルと比較してこんな感じです。
ダブルウォールでしっかりした生地ですので、コンパクトとは言えないサイズ感です。
コンプレッションバックを使えばかなりコンパクトに出来ますよ!
3.ニーモ アトム2Pを選んだ4つの理由
テント泊デビューを目論んだ僕が、ニーモ アトム2Pを選んだ4つの理由について綴っていきたいと思います。
1.悪天時でも煮炊きできる前室があること
山の天気は変わりやすく、読めない部分があります。
そんな時でも、テント内で煮炊きができ、登山靴などを置くスペースはマストな条件でした。
このテントは、長辺が開口部になっていますから前室も広く取ることが出来ています。
また、全室が広いということは、眺めも良いということですので、テントからの最高の景色を楽しむこともできます。
テントから眺める涸沢カール
2.テント泊初心者がアルプス稜線でも安心できる強度があること
アルプスの稜線ともなると強風にさらされる場合も多々あると思います。
そんな状況でも安全を保てる強度が必要です。
アトムはニーモのラインナップの中では、エントリーモデルですが、ハイエンドモデルのタニは、生地厚がフライとフロアそれぞれ15Dと20DのPUナイロンに対して、アトムは、20Dのナイロンと、75Dのポリエステルと言うことで、しっかりとした素材となっており、初心者の僕の扱いでも安心できる素材となっております。
涸沢カールでの暴風雨、八ヶ岳での終日雨天にも雨漏りなく耐えましたので大丈夫と言えると思います。
どんなテントでもそうですが、ペグダウンやガイラインの張り方にもよりますので、その辺りはしっかりしておく必要があります。
3.テント内でも快適に過ごせる広さがあること
寝れればいいと言う方で、重量重視の方には合わないモデルだと思いますが、僕は、多少重くてもテント泊を楽しめる広さが欲しいと考えました。
ニーモアトム2Pは、2人用ですので、ソロでの使用であれば、充分ゆったりしたスペースを確保することが出来ます。
4.コスパの良さ(5万円以内)
ニーモアトム2Pは、エントリーモデルということで、5万円を切った価格設定となっております。
しかし、山岳テントとして開発されたモデルですので、求められる機能を実現したコスパの優れたモデルです。
2024年5月現在、アマゾンでの価格は46100円程度となっており、オークションサイトでも程度のいいものが出ていますので、狙ってみてもいいのではないでしょうか?
まとめ
と言うことで、ニーモ アトム 2Pについてレビューして来ましたがいかがでしたでしょうか?
重量重視の方にはオススメできませんが、テント泊のファーストテントとして、非常にバランスの取れた、安心できるモデルと言うことができると思います。
2回とも雨という残念な環境での使用となりましたが、雨漏りすることもなく、安心して過ごすことが出来ました。
ペグダウンなどしっかりしておけば、アルプスの稜線上でも充分使用できるスペックを持ったテントですので、僕のような方には、おすすめのテントです。
ぜひ、テントをGETして、テント泊ならではの、最高の思い出を作られる方が増えることを願って締めたいと思います。
最後まで、お付き合いいただきましてありがとうございました。