最近、登山中やYouTubeなどで目や耳にすることが増えてきた「ココヘリ」
何となく気になってはいるものの、「山岳保険入っているし、大丈夫でしょ・・・」とか「そんなリスクの高い山は登らないし・・・」など、実際に契約する方は多くないのが現状の様です。
登山は、老若男女様々なレベルで、幅広く楽しまれている為勘違いされやすいですが、近所の里山であっても、実は非常にリスクの高いことをしているアウトドアアクティビティーなのです!
そんな勘違いされやすい登山において、非常に心強いサービスである「ココヘリ」について、サービス内容や、使い方について解説していきたいと思います。
「ココヘリ」とは?
「ココヘリ」は、2016年5月にサービスを開始した会員制捜索サービス。
会員になると識別番号を持った位置情報発信機が貸与され、万が一遭難した場合は、ヘリやドローンに搭載した専用の受信機で会員の位置情報を特定し、警察官・消防などの公的機関と連携して捜索活動をサポートします。
会員数は、2024年8月時点で17万人を超えている。
「ココヘリ」のサービス内容とは?
「ココヘリ」とは、超簡単にいうと、遭難した際に、出来るだけ早く捜索隊に見つけてもらうためのサービスです!
最近、登山中やYouTubeなどでこんなヘリコプターのマークが入ったキーホルダーを付けている人を見たことありませんか?
これが「ココヘリ」の位置情報発信機(ビーコン)です。
この発信機の電波は、最長16kmまで探知可能で、スマホが圏外になってしまう場所であっても位置情報を発信し続けてくれます。
登山計画書が提出されていて発信機を携行していれば、96%のケースで遭難者を発見しています。
また、バッテリーもフル充電で2ヶ月持つので、登山に行く前に充電しておけば電池切れの心配もありません。
「ココヘリ」に出来ること・出来ないこと
スマホが圏外になっても位置情報を発信し続けてくれ、早期救助をサポートしてくれる「ココヘリ」
そんな頼りになる「ココヘリ」ですが、当然、出来ることと出来ないことがあります。
安心して使う為には、それらを知っておくことが大切です。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1.正確な位置情報の発信による迅速な救助のサポート
「ココヘリ」の発信機は、遭難時に要救助者の位置情報を発信し続け、救助隊があなたを発見しやすくすることが出来ます。
その電波は、捜索隊の持つ専用受信機で最長で16kmまで受信することで、要救助者の位置を特定出来ます。
その位置情報を警察や消防へ提供することで、要救助者を早期発見します。
最近では、県警や消防のヘリなどにもココヘリの受信機が搭載されるようになっており、ココヘリを持っていると発見してもらえる確率が格段に上がります。
2.救助費用の補償
「ココヘリ」は、事故が発生した際、提携している民間のヘリやドローンまたは、地上からの捜索をしてくれます。
1分1万円とも言われる民間のヘリを使った捜索活動ですが、これを「ココヘリ」が負担してくれます。(最大550万円相当)
3.24時間365日対応のコールセンター
「ココヘリ」には事故発生時の通報を24時間365日対応してくれるコールセンターがあります。
山を知り尽くした捜索チームが、事故で不安になっている通報者に寄り添い、捜索時のサポートををしてくれます。
4.個人賠償責任制度・アウトドア用品補償
「ココヘリ」には、補償が含まれています。
1.個人賠償責任制度:
会員本人様が、登山計画を提出した登山活動中に起こした第三者に対する法律上の賠償責任を補償します。
事故が発生した際、保険会社の専門担当者が示談交渉を対応します。
事例
・落石でほかの登山者へけがをさせた場合の治療費、通院費。
・遭難中、救助者にけがをさせてしまった場合の治療費、通院費。
2.アウトドア用品補償:
アウトドア活動中の登山用品の破損・盗難事故を最大3万円まで補償します。
事例
・カメラを落下させ破損。
・GPS端末が盗難に遭う。
・スノーボードのソール部分が石にあたり破損。
1.1次救助
「ココヘリ」は、提携の民間のヘリやドローンで捜索活動を行いますが、直接救助を行う1次救助は行うことは出来ません。
2.捜索の確実性の担保
「ココヘリの」発信機の電波は、深い谷など地形や環境条件によっては電波が遮られて正確な位置が特定出来ない場合もあります。
発信機の防水性能は、生活防水レベルですので、水中に完全に沈んでしまうと壊れてしまうため電波を飛ばすことは出来ません。
3.直接要請した救助費用の補償
「ココヘリ」が救助費用を補償するのは、ココヘリが手配した救助活動のみということになりますので、要救助者やその家族が直接民間の救助団体(会社)に依頼した救助活動は補償出来ません。
もしもの時は、必ずココヘリへの通報をするようにしましょう。
4.医療費や死亡補償
「ココヘリ」は山岳保険ではありません。
その為、医療費や死亡保険金は保証することが出来ませんので、山岳保険は1日単位での契約もできますので、必ずセットで契約するようにしておきましょう。
事故が発生した際の「ココヘリ」の使い方
あったり前のことですが、ココヘリのお世話にならないに越したことはありませんが、万が一の時の手順について、自分で連絡できるケースと、出来ずに家族から連絡するケースとそれぞれ説明したいと思います。
1.遭難・事故発生
スマホ電波あり・意識あり
スマホがつながり、自分で連絡できる場合は、警察にココヘリの会員ID(発信機の番号)を伝えればOK
スマホ電波なし・意識なし
スマホが圏外であったり、意識がない場合は、予定日を過ぎても下山連絡がない事に気づいた関係者が、警察にココヘリの会員ID(発信機の番号)を伝えればOK
お気付きだと思いますが、登山計画を作成し、それを家族などの関係者と共有し、有事の連絡方法について確認しておくことがポイントとなりますので、必ず準備しておいてください。
2.ココヘリ出動、遭難位置の特定
遭難情報を受けたココヘリは、捜索範囲の絞り込みを行う。
発信機の信号は、最大16kmまで受信することができるので、登山計画書による捜索対象山域さえ分かれば、発信機の電波を上空の受信機で捕捉することができる。
3.救助
要救助者の位置が特定出来たら、その情報を救助組織に引き継ぎ、県警のヘリコプターや地上からの救助隊が救助に向かいます。
いかに早く、位置情報の特定が出来るかが非常に重要になるので、ココヘリの正確な位置情報の提供は心強いですよね。
絶対に「行方不明」になってはいけない2つの理由
老若男女がそれぞれのレベルに合わせて楽しめる登山ですが、どんな低山であっても遭難や滑落して死亡してしまう可能性のあるアクティビティーです。
そんな万が一と隣り合わせの登山ですが、「行方不明」にだけは絶対なってはいけない理由が3つあります。
その理由について解説していきます。
1.残された家族の気持ちの整理が付けにくい
ただでさえ悲しみに暮れているにも関わらず、最後に遺体に会うこともできないとなっては、残された家族の気持ちはなかなか前を向くことは出来ないですよね。
遭難者ご自身も、帰宅してご家族のもとで休みたいですよね。
「せめて見つかってよかった」となるために、「行方不明」だけにはなってはいけません。
2.「死亡」ではなく「失踪」扱いになる
遭難して行方不明になった場合も「失踪」扱いとなります。
「失踪」という扱いですから、生命保険の保険金や、住宅ローンの債務弁済も受け取ることが出来ません。
また、会社でも「退職」だはなく、「無断欠勤」という扱いとなってしまう為、見舞金はおろか退職金すら受け取ることが出来ないのです。
失踪者が死亡認定されるのは、なんと7年後です。
とんでもない経済的な負担を掛けることになる「行方不明」にだけは絶対なってはいけません。
「ココヘリ」へお得に入会する方法
登山で「行方不明」にだけは絶対なってはいけないと言うことが分かったのではないでしょうか?
「ココヘリ」は、初回にかかる入会金と毎年かかる年会費を支払うことで、入会することが出来ます。
プランとしては、以下の3種類のプランが用意されています。
僕が契約しているのは、ベーシックプランです。上位のプランになれば、補償が追加されますが、登山の都度、山岳保険に加入した方がコスト的にいいので、僕は、ベーシックプランを選んでおります。
お得に入会する方法
せっかくなら少しでもお得に入会できた方がありがたいですよね?
「ココヘリ」には、ご友人紹介キャンペーンというキャンベーンがあります。
友人紹介用のコードというのがあり、入会次にそのコードを入力すれば、3300円掛かる入会金が無料になるというものです。
下記に、紹介コードと入会ボタンを貼っておきますので、よろしければお使いください。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事を書き進めていくうちに、万が一の時に、早期救助の確率が上がったり、正確な位置情報により、行方不明にならないために、「ココヘリ」サービスは、ハイカーの嗜みだという思いが、強くなりました。
「入っておけばよかった」と後悔する人が少しでも減ればと思い、記事とさせて頂きました。
ぜひ、周りのご友人にも「ココヘリ」を勧めて頂き、悲しむ人が少なくなればと思います。
万全の準備で、安心・安全に登山を楽しみましょう!