山友からお誘いを受け、八ヶ岳最高峰の赤岳に登ることになりました。
お互い、出来るだけ眺望のいい山頂付近の山小屋泊がいいという意見が一致し、ルートを検討するなか
「頂上山荘ってのと、天望荘ってのが2つあるじゃん!?どっちがいい?」
ということで、それぞれどんな山小屋なのかについて調査した結果、「赤岳天望荘」に泊まってきました。
アラフィフと言うことで、ゆっくり安心して休みたいと言うことで、こちらの山小屋の個室を予約しました。
頂上山荘か天望荘のどちらにするか悩まれている方の参考になればということで、レビューしたいと思います。
参考になれば嬉しいです。それでは行きましょう!
赤岳とは?
八ヶ岳の赤岳とは、山梨県と長野県にまたがる標高2899mの八ヶ岳最高峰の山です。
日本百名山であり、酸化鉄による赤い岩肌が特徴的で、朝日や夕日が非常に映えます。
ゴツゴツした岩が多く、荒々しい雰囲気で、クサリ、ハシゴなどがあり、冒険心をくすぐります。
赤岳のグレーディングとしては、体力度3〜4(10が最大)難易度C〜D(Eが最難関)。
周回もしやすい為、日帰りから小屋泊・テント泊、縦走まで様々なコースで楽しめる山域です。
初心者には、少し厳しいと思いますが、赤岳のある八ヶ岳には、行者小屋・赤岳鉱泉をはじめとする山小屋がたくさんあります。
小屋泊をプラン人に入れたり、食事や給水などで山小屋をうまく利用することで、荷物を軽くし、負担を減らすことができます。
今回は僕が登ったコースは、地蔵尾根から登り赤岳天望荘で一泊、翌朝から赤岳→中岳→阿弥陀岳→中岳のコルから行者小屋へ下るルートでした。
山頂付近の山小屋の特徴
赤岳の山頂付近には、「赤岳頂上山荘」と「赤岳天望荘」があります。
「赤岳頂上山荘」はその名の通り、ほぼ山頂直下にありますが、「赤岳天望荘」も赤岳までのコースタイムは約30分となっており、甲乙つけ難い位置に建っています。
それぞれの山小屋の特徴をまとめると、おすすめ出来るタイプが見えてくると思いますので、解説していきたいと思います。
「赤岳頂上山荘」の特徴
「赤岳頂上山荘」は、標高2899.2mにある山小屋です。
赤岳の標高が2899mとなっていますから、本当に山頂にある山小屋というのが分かります。
ほぼ山頂に建っている小屋ですので、「天の窓」と呼ばれる開放感のある食堂は抜群の眺望とのこと。
料金は、2024年9月時点で一泊二食付きで12,000円となっています。
個室もある様ですが、価格表示はなく、当日の先着順で、予約はできない様です。
大部屋は、男女の区分けはありません。
個室の情報がありませんが、部屋は、良くも悪くもTHE山小屋という感じです。
「赤岳天望荘」の詳細
それでは、「赤岳天望荘」での一日の流れについて、実際に泊まってきた感想を加えながら解説して行きたいと思います。
チェックイン
お疲れ様でした!山小屋に到着!こちらから
扉を開けると、受付があります。右側の台にザックを置き、住所等の記帳を求められるので、記帳し、支払いをします。支払いは現金でした。
1泊2食、2名で個室をお願いしたので、14,000円でした。
「これに名前かサインを書いてください。」とコーヒーカップをくれます。このコップで、食堂にある、水・お湯・お茶・コーヒーが飲み放題!
しかもこのコーヒーは自家焙煎豆を使用した八ヶ岳コーヒー!1杯500円取られても有り難く思うのに・・・サービス良すぎです。
焙煎豆の販売もありましたの、気に入られた方はぜひ!
枕カバーとシーツのセットもくれます。インナーシュラフをわざわざ持っていかなくてもいいので助かりますね♪
肌触りの気になる方は、お気に入りのインナーシュラフの持参をおすすめします。枕カバーは起きたらどこかへ行ってしまっていました。
お部屋・施設
受付のすぐ横の階段を下って個室棟へ向かいます。
急登仕様ですので、手すりを使って安全に上り下りしましょう♪
個室へのトンネルは、明るく写ってますが、もっともっと薄暗く、ドキドキする仕様となっています。
こんな感じに両サイドに個室が並んでおり、これが2階建てになっています。
かなり年期の入った室内用のクロックスがたくさん並んでいます。
2024年9月末時点では、マスクをされている方はいませんでした。
僕たちの部屋は、新館2階の1番奥の角部屋です♪1階は半地下、2階は窓から外が見える地上です。
こちらが今回の僕らの部屋!3人部屋に2人で使わせて頂けた様です。2段ベットの上に荷物を置けて、広々快適に使えました♪
2人部屋で2人、4人部屋で4人で利用している方も見えたので、予約状況に応じて割り振っている様でした。
開閉時にまあまあの音がする引き戸がありますので、プライベートが確保できて良いです。
周囲の音(扉の開閉音以外)は、気にならずとても快適に休むことができました。(4時ごろからガラガラ出入りする音で起きました)
洗面所とトイレはこんな感じで、清潔感ある設備です。
トイレは、水洗ですが、ペーパーは流せないタイプ。
消灯後は、備え付けのポリタンクの水で流します。
臭いについては、息を止めたままじゃなくても全然大丈夫なレベルです。(なぜかトイレの外の方が臭う)
早朝の洗面所は、女性陣で混雑してました。
こちらの水は、雨水ですので、飲めません。
談話室です。夕食前後は、満席になってました。
パーティーそれぞれに、盛り上がっていて、みんなで盛り上がる感じは感じませんでした。
9時消灯なので、夜8時頃には閑散としていました。
食事
夕食は受付奥の食堂で頂きます。
受付時にもらったカップの色で時間が別れています。
僕たちは、後半組で5:45からでした。ちなみに前半組は5:00からで、朝食も同じ様に5:00と5:45とに分かれていました。
ご飯とスープはおかわり自由!評判通りのクオリティーで大満足でした。
女性の方でも、バンバンおかわりされていました♪
メリット・デメリット
「赤岳天望荘」をおすすめする人は、ズバリ!「快適性を1番に求める人」
個室が多かったり、設備が充実しているので、女性の方や、プライベートを確保して、ゆっくりしたい人は絶対こちらがおすすめです。
頂上山荘は、自分がテッペンなので自分の姿は見れませんが、こちらは目前にその山容が望めます。
頂上山荘が特別なだけで、デメリットというほどではありませんが、山頂まで30分かかります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
何を1番に持ってくるかで、どちらの山小屋がいいか決めれると思います。
僕は結局、ゆっくりしたいという思いから「赤岳天望荘」にお世話になることにしましたが、非常に快適に過ごせ、しっかり休むことも出来、大満足な山小屋でした。
特に、プライベート感や清潔感を求める女性の方や、個室でゆっくり休みたい方は、絶対こちらがオススメです。