「うわっ・・・!! こりゃヤバい!!」
なんとなく「ヤバいだろうな〜」とは思いつつ見て見ぬフリをしていたエアコンの内部。
案の定、送風フィンはカビだらけになっておりました・・・

そこで重い腰を上げた僕が見つけたのは「ショーワのエアコン送風ファン洗浄剤 くうきれい」
これを使って送風ファンの洗浄をDIYでやって見ましたので、洗浄の手順から注意点まで詳しく解説しようと思います。
これまで8台洗浄してたなかでの気づきをモリモリ詰め込みました。
僕と同じ失敗をする方が一人でも少なくなれば嬉しいです。
くうきれいとは
「くうきれい」とは、業務用洗浄剤メーカーであるショーワ(株)が、家庭用エアコン掃除の為に開発した商品です。
ムースのもこもこ泡が送風ファンに密着し、びっしりこびりついたカビや油汚れを強力除去し、リンスでスッキリ洗い流します。
フィルターやアルミフィン掃除だけでは取れない嫌なニオイもカットしてくれます。

くうきれい 送風ファン用 AFC-503 には、1.ムース2.リンス3.洗浄液回収袋の3点がセットになっています。
洗浄液回収袋が付いているのは嬉しいです。
「くうきれい」の使い方
それでは早速「くうきれい」の使い方を解説していきたいと思います。
1.事前準備
僕はここで失敗を沢山しましたので、僕と同じ失敗をされる方が一人でも少なくなるように、細かく解説していきます。
1.エアコンの電源を切り、コンセントを抜きます

2.ルーバーを外し、送風ファンが見えるようにする

どこのメーカーでもこの様に真ん中で止まっていますので、手で横にズラして外します。

外すとルーバーをしならすことができる様になるので、しならせて右側を外します。


左側も刺さっているだけですので、右に引っ張ると抜けます。

この薄い羽根も取った方がやりやすいですが、壊してしまいそうですので、僕は取らずにそのままやりました。
3.洗浄液がかからない様に、エアコン周囲を養生シートなどで保護します
僕は壁は手抜きをしてしまいましたが、床には大きめのタオルを敷く事をおすすめします。
次の洗浄液回収袋の取り付けのミスがあるとえらい事になってしまいますので、エアコンの下はしっかり養生しましょう!
壁や天井を養生するのは布マスカーが便利です。
4.付属の洗浄液回収袋をエアコンに沿って貼り付けます

付属の回収袋には両面テープが貼ってあります。
両面テープは、エアコンを囲うように張るために、両サイドにエアコンの横に貼れるように分けてありますので、洗浄液を回収袋できるように貼りましょう。

エアコンの下をよく観察すると、パーツが分かれている箇所があると思います。
洗浄液が流れた場合、どこに流れていくかイメージして、回収袋の両面テープを貼りましょう。

両面テープでキャッチしきれ無い場合を想定して、養生テープでバックアップしておきましょう。

この様なタイプは、黒い部分と白い部分の隙間から入った水が、白い部分を伝って流れ、壁とのスキマから流れてしまいます。



この様な場合は、黒い部分と白い部分のつなぎ目を養生テープでカバーするか、壁の裏側から回収できる様に工夫する必要があります。
エアコンのタイプによって対応方法に違いがあるので、注意深く観察し、水の流れ方を推測して養生する必要がありますが、なかなか難しいので、やりすぎと言うほど養生しておくのがいいと思いますし、すぐに対応できるように、タオルは多めに準備しておくのが吉です。

この様に、エアコンの下を囲い込むように回収袋を両面テープで止めます。
水が溜まった重さで袋が落ちないように、養生テープでで補強を行っておきましょう。

初めに言っておくと、付属のリンスだけでは全く洗い流すことが出来ませんので、霧吹きなどで洗い流すことになります。
そうするとこのように洗浄水が溜まって、重さに耐えれません。


と言うことで、雨の日に頂いた傘袋を回収袋の下にドッキングし、バケツに溜めれるように手を加えました。

加工ができない場合は、コップで回収しながら行いましょう。
2.ムースで汚れを浮かす

1.ノズルを取り付ける
STEP1のムースに付属のノズルを取り付けます。
取り付ける際に、ノズルの先端からムースが出てしまいますので、タオルなどを当てて取り付けます。

僕はめんどくさかったのでバケツに向けて取り付けました。
2.缶を大きく10回程度振る
まず、缶を振ってムースを泡立てます。
初めはシャビシャビとした感覚がありますが、振るとふんわりした感覚が伝わってきます。
3.送風ファンに満遍なくスプレーする
送風ファンにノズルを差し込み、スプレーする。

割り箸で回転させながら、ファン全体がムースで覆われるようにスプレーします。

ムースはどんどん膨らんでいき、ファン部分全体が覆われたらOKです。

30〜60分ほど放置し、汚れを浮かせます。


1時間もすると泡が消えて来ます。
3.リンスで洗い流す

1.ノズルを取り付ける
STEP2のムリンスに付属のノズルを取り付けます。
取り付ける際に、ノズルの先端からリンスが出てしまいますので、タオルなどを当てて取り付けます。

ムース同様に、めんどくさかったのでバケツに向けて取り付けました。
2.リンスで洗い流す
ファンの内部に残っている泡を流す様に全量スプレーします。
ここで注意!ムースは振らないといけませんが、リンスは振ってはいけません!
振ってしまうとガスが抜けてしまい最後まで使い切ることが出来なくなってしまいます。

リンスはこの様な液状の洗浄液です。
ここで、洗浄液の漏れがないかチェックしながら行いましょう!被害を最小限に出来ます。

付属のリンスでは汚れを流し切ることは出来ませんので、この様な噴霧器を使う事をオススメします。
僕は、これを使って洗い流すのに約6L使いました。
霧吹きに蓄圧できるものもありますが、何回も汲まないといけないので、数台洗浄するなら絶対こちらをオススメします。
作業効率が段違いに向上します。
4.元に戻す

コンセントを差し出して、吹き出し口にタオルを当てます。
エアコンを送風運転し、送風ファンに残った水滴を落とします。
取説には10秒ほどと書いてありますが、10秒では乾きませんので、僕は1時間ほど回しました。
乾燥が終わったら、袋を外して、元に戻せば完了です。
くうきれいの洗浄力



かなり送風ファンのカビはキレイに取れた様ですが、ファンの下の部分のカビはくうきれいだけでは取り切ることは出来ませんでした。
汚れはムースでかなり浮かすことが出来ておりましたので、ブラシで擦れば取れそうですので、洗浄能力としては評価できると思いました。
ただ、付属のリンスだけでは、全くと言っていいほど洗い流すことは出来ません!
出来るだけ強い圧力で洗い流して初めて、ムースで浮かせたカビや汚れを除去することができるので、噴霧器での洗浄はマストだと思います。
まとめ
エアコン洗浄剤 くうきれいで行った送風ファンの洗浄について解説して来ましたがいかがだったでしょうか?
養生の難しさはあるものの、洗浄力としては評価できるレベルだったと思います。
リンスの能力不足は、否めませんが、セット販売を考えると限界があるのも理解できます。
噴霧器があれば、かなり綺麗に除去・洗浄できることは確認できましたので、ここはセットで考えた方がいいですね。
養生を考えているうちに、カバーを外して、ブラシも使ってもう一歩踏み込んでやってみたい衝動にからてておりますので、衝動が抑えきれなくなったらまた、レビューさせて頂こうと思います。