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大型ザックのフィッティング!背面長を調整すると変わる背負い心地!グレゴリーバルトロ65で調整してみた!

山小屋泊とはひと味違い、衣・食・住の全ての装備を背負い、自分だけの居場所で、大自然をダイレクトに楽しむことのできるテント泊登山!

テントを背負い、食料を詰め込み、予測できない天候に備えて増える荷物・・・

自然と向き合う贅沢な時間。でも甘くない。それがテント泊登山。

そんな過酷なテント泊における相棒のザック。

快適に歩けるか、肩や腰が悲鳴をあげるかは、ザック選びにかかっています。

そんなシビアなテント泊登山用の大型ザックのフィッティングについて、サイズの選び方から、ベストポジションの調整について、僕が3年使っているグレゴリー バルトロ65を使い、サイズの選び方、背面長の調整によるフィッティングの変化について綴ることで、サイズ選びに悩まれている方の参考になれば幸いです。

フィッティングのチェックポイント

ポイント

1.背面長

2.ウエストベルト

3.ショルダーハーネス

4.スタビライザー

前述の通りザックは、自分の体型に合った正しいサイズを選ぶことが何よりも重要です。

自分の体型に合っていないと、肩や腰が痛くなったり、ザックがやたら重たく感じたりと、楽しみにしていた登山も修行と化してしまいます。

フィット感を決めるポイントは、「背面長」「ウエストベルト」「ショルダーハーネス」「スタビライザー」この4つが自分の体型に合っているかで確認します。

それでは、それぞれどうなっていれば良いのか解説して行きます。

正しいザックの背負い方

チェックの際には、この正しい背負い方をした際に、体に合っているかを見ていきますので、それぞれのチェックポイントの解説の前に、正しいザックの背負い方を説明しておきます。

1.すべてのストラップを緩める

ヒップベルト・ショルダーハーネス・スタビライザー・チェストストラップの4箇所のストラップ全てを緩めておきます

引用:ドイター公式サイト

2.ヒップフィンを骨盤に固定

荷重をしっかり腰に乗せる為に骨盤の上部から2〜3cmほど上にベルトのパッド部分の上端が来る位置で、ストラップをしっかりと引きます。

引用:ドイター公式サイト

3.ショルダーストラップを引く

腰70%、肩30%の荷重を意識しながら、ショルダーストラップを軽く引きます

引用:ドイター公式サイト

4.チェストストラップを固定する

バックルを緩め、高さ調整を行い、呼吸が苦しくない程度にストラップを引きます

引用:ドイター公式サイト

5.スタビライザーを調整

ヒップとショルダーのスタビライザーで荷重のバランスをコントロール

引用:ドイター公式サイト

以上の正しい背負い方をした際に、どうなっていればフィットしていると言えるかを解説していきます。

1.背面長

筆者撮影:ゴレゴリーバルトロ65 Mサイズ

メーカーによって「S・M・L」や「1・2・3」といったサイズ展開されています。レディースラインとして用意されているものもあります。

サイズによって、適合背面長が決まっていますので自分に合ったサイズを選びましょう。

背面長の測り方

ポイント

1.第七頚椎骨を探す。

2.両腰骨の上部を結ぶ線までを測定する。

引用:グレゴリー公式サイト

僕は、身長164cmと低身長なのですが、背面長は48cmでした。

イメージ的には「アメリカのメーカーだし、Sサイズだろうな〜」と思っていたのですが、グレゴリーの場合、適正サイズは「M」となり胴長を突き付けられた気分でした・・・

この様に、背面長はその方の体型によりますので、先入観で決めずに、しっかり測定して見極める事が必要です。

2.ウエストベルト

筆者撮影:ウエストベルトの適正サイズ

ウエストベルトの正しい位置である、腰骨の上端から2.5cmほど上に、ベルトの上端が来るように軽く閉めた際に、ベルトの間に10〜15cmほどの間隔になっていれば適正サイズと言えます。

3.ショルダーハーネス

筆者撮影:ショルダーハーネスが弧を描き、肩との隙間がない

次に、腰70%、肩30%の荷重を意識しながら、ショルダーストラップを軽く引きます。

この時に、ショルダーハーネスが弧を描き、肩との隙間がない状態になれば、適正サイズと言えます。

筆者撮影:チェストストラップの位置

サイズが合っていないと、ショルダーハーネスの付け根が低すぎたり、ショルダーハーネスと肩から浮いてしまいます

4.スタビライザー

筆者撮影:スタビライザー角度

ここの角度は、容量によって違うが、30〜60度の範囲内で。ザックが背中によって軽くテンションがかかるくらいが最適

大型ザックのスタビライザーの適正角度は、ザックを体に引き寄せて重心を安定させるために、45度程度が目安です。

グレゴリー バルトロ65でのフィッティング

筆者撮影:背面長調整
筆者撮影:ウエストベルト調整

僕が購入したグレゴリーのバルトロ65は、背面長もウエストベルトの調整も、マジックで無段階に調整することができます。

前述の様にご自分の背面長を確認し、適応範囲のサイズを選べば、かなりのレンジで調整が可能となっております。

L寄り
チェストストラップが1番上で調整できない
スタビライザー角度 45度
M真ん中
ストラップ位置真ん中
スタビライザー角度 40度
S寄り
チェストストラップ位置 Ok
スタビライザー角度 35度

背面長を上・真ん中・下にした場合の、違いを比較してみました。

僕の背面長は48cmだったので、適合サイズが46-51cmのMサイズを購入しました。

結論、真ん中での調整が良かったですが、背面長の位置によっては、肩に隙間が出来てしまう位置があったり、チェストストラップが調整できない位置に来てしまう背面長の位置もありました。

ウエストベルトも、1番短い位置で隙間が10〜15cmの位置になりましたが、ここの調整もまだ出来る余地があったので、お腹がぽっちゃりして来てしまっても安心でした!

まとめ

テント泊用の大型ザックの命であるフィッティングについて解説して来ましたがいかがだったでしょうか?

ポイント

1.背面長

2.ウエストベルト

3.ショルダーハーネス

4.スタビライザー

この4点のサイズによってザックのフィッティングが決まりますので、購入の際は必ず実際に背負ってみてフィッティングを確認してから購入することをお勧めします。

ただ、実際に装備を積み、登山をしてみないと分からないことも多くあるのがリアルなところだと思います。

しかし、僕が購入したグレゴリーのバルトロ65は、マジックテープで背面長・ヒップベルトの長さが無段階で調整が可能なモデルでしたので、微調整をしながら自分のベストな位置を見極める事ができました。

「ザック界のロールスロイス」と呼ばれるグレゴリーの最上位モデルで高い評価を受けている「バルトロ」です。

初めてのテント泊用ザックとしても安心してオススメできるザックだと思いますので、候補に入れて損はないザックです!

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masatalo

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